iPhone XS/XS Max/XRに搭載されるDual SIMって?eSIMについても知りたい

米国時間9/12に発表になったiPhone XS/XS Max/XRでは、新機能の中の一つとして「Dual SIM(デュアルシム)」が紹介されました。Dual SIMは、どういった機能なのでしょうか?

Dual SIMは、1台の端末で2つのSIMを使用することができる機能です。Dual SIMは、こういった使い方をされている方にメリットがあります。
・仕事用と個人用で、携帯電話を2台持っている
・海外旅行に行く時に、現地SIMに差し替えて通話・通信を行なっている
・通話用と通信用で別のSIMを使っている

Dual SIMには、3種類の規格があります。
・DSSS (Dual SIM Single Standby)
・DSDS (Dual SIM Dual Standby)
・DSDA (Dual SIM Dual Active)

DSSS (Dual SIM Single Standby) は、1台の端末で2枚のSIMを搭載できるものの、電話の待ち受けやパケット通信はどちらか一方でしかできません。メインで使うSIMは設定画面で切り替えます。1枚のSIMを差し替えながら使用するのと、機能的には変わりません。

DSDS (Dual SIM Dual Standby) は、2枚のSIMの両方で電話の待ち受けが可能な機能です。通信は2枚同時にはできないので、どちらかのSIMを選択します。着信があった場合、どちらの番号から掛かってきたか、画面上に表示されます。また、電話を掛ける時も発信する番号を選択します。通話中は、通話に使っている側のSIMのみが有効となります。通話SIMと通信SIMとを別々に分けている場合、通話しながらインターネットを使用することはできません。

DSDA (Dual SIM Dual Active)は、2枚のSIMの両方で電話の待ち受けが可能、かつ通話中でももう一方のSIMで通信も可能になる機能です。

今回Appleから発表になったiPhone XS/XS Max/XRのDual SIMでは、DSDS (Dual SIM Dual Standby)を採用しています。

この写真のイメージのように、設定アプリから、2枚のSIMを設定(プライマリとセカンダリ)。着信があると、どちらのSIMから掛かってきたか、表示されます。

さて、重要なのはここからです。nanoSIMが2枚使用できる機種は、中国・香港・マカオで販売されるiPhone XS MaxとiPhone XRに限定されます。その他の地域のiPhone XS MaxとiPhone XR、またiPhone XSでは、2枚のnanoSIMを同時使用ですることはできません。Appleの発表では、nanoSIMとeSIMでのDual SIMとなっています。

耳慣れない「eSIM(イーシム)」という言葉が出てきました。eSIMとは”EnbeddedSIM”の略で、日本語に直すと”埋め込まれたSIM”となります。eSIMは、機器に内蔵された専用チップ担っているタイプと、従来のSIMカードの形をしているものの、2種類があります。

Apple製品では、前者である内蔵型のeSIMがApple Watch Series 3から採用されています。Watchにチップを挿入するSIMを入れるトレイは存在しておらず、内蔵しているeSIMのチップに情報を書き込むことで通信が可能になります。

iPhone XS/XS Max/XRでは、この内蔵型eSIMを搭載した状態で出荷されます。しかしながら、9月の発売直後にすぐ使用することはできません。Appleでは、年内に行われるアップデートで対応するとアナウンスしています。また、日本の携帯電話会社も現時点でスマートフォンのeSIMには対応していません。今後の発表が待ち望まれます。

なお、日本の携帯電話会社で販売されるiPhoneは、SIMロックが掛かった状態になっており、eSIMも同様にロックが掛かっています。例えば、docomoの回線とauの回線とでDual SIMを利用したい場合は、Apple Storeで販売されているSIMフリー版のiPhoneか、SIMロックを解除してから利用することになります。