2018年秋にリリースされたiOS 12より、iPhoneのシステムを常に新しい状態にする「自動アップデート」の機能が追加されました。iOS 13でも、この機能は引き続き搭載されています。
AppleからiOSの新しいアップデートがあると、そのデータは自動的にダウンロードされ、夜間に自動的にインストールされます(ダウンロード、インストールとも、WiFi環境且つ充電器接続時に行われます)。
アップデートのタイミングを自分で管理したいという方は、設定アプリ>一般>ソフトウェアアップデート にてこの機能をオフにすることが可能です。「ダウンロードとインストール」をタッチすると、アップデートファイルのダウンロードが始まります。なお、Wi-Fi接続がない場合はダウンロードを行うことができません。
ソフトウェア・アップデートは、iOSの不具合 (バグ)の修正やセキュリティ向上に関する項目が含まれています。最近のアップデートでは、「iPhoneで通話後にモバイル通信サービスを一時的に利用できなくなる場合がある問題を解決」(iOS 13.2.2)、「Bluetoothが特定の車両で接続解除される場合がある問題を修正」(iOS 13.1.3)、「iPhone XR、iPhone XS、iPhone XS Max向けに、突然のシャットダウンを防止するパフォーマンス管理機能を追加。予期しないシャットダウンが発生した場合にこの機能を無効にするオプションも追加」(iOS 13.1)などが行われました。
ここ数年、大きなアップデート(メジャーアップデート)は毎年秋に行われています。iOS 12、iOS 13のように、「iOS」表記の直後の数字が1つずつ大きくなります。小さなアップデート(マイナーアップデート)は、小数点第1位の数字が変わる場合と、小数点第2位の数字が変わる場合があります。iOSでは、バージョンを示す数字に、小数点第3位は使用されていません。
小数点第1位の数字が大きくなるアップデートは、比較的内容の大きな修正や、多くの細かなアップデートを含みます(iOS 12.3 → iOS 12.4へのアップデート、iOS 13 → iOS 13.1へのアップデートなど)。
小数点第2位のアップデート、内容の小さなアップデートとなります(iOS 12.4 → iOS 12.4.1へのアップデート、iOS 13.1.1 → iOS 13.1.2など)。
一度アップデートを行うと、以前のバージョンに戻すこと(ダウングレード)はできません。iPhoneの初期化とiOSの手動ダウンロードを行うことで、以前のバージョンに戻すことができる場合もありますが、複雑な手順を経る必要があります。アップデートの前には、必ずバックアップを取るように気をつけましょう。